スパイクジャンプがどうしても前跳びになってしまいます。どうすれば前跳びせずに跳べますか?
これについては指導者であってもうまく言語化できていない場合が多いかなと思うので、僕なりに回答していきますね!
前跳びのデメリット
スパイクジャンプで幅跳びのように前に飛んでしまうことを「前跳び」なんて言いますね。
その前跳びについて解説する前に、前跳びすることのデメリットを考えてみると下記の2点かなと思います。
- ジャンプの高さが出にくい →スパイクを打てる角度が限定されてしまう。
- 被ってしまいやすい →ボールを強く打てなくなってしまう。打てるコースが限定されてしまう。
こうしたデメリットがあることを考えて指導者は「前跳びするな!」なんて言っています。
少しも前に跳んではいけない?
上記のデメリットを考えると絶対に避けたいと考えるのが普通ですが、そもそも「前跳びをしてはダメ」という視点は疑う必要があります。
勢いよく助走をして真上に跳ぶって僕はできないですし、スパイクでは前跳びして当然だと思っています。
過度になると確かに問題ありだよね、ということなので認識を合わせておきましょう。
要は、上記の2つのデメリットを発生させない範囲であれば前跳びはしてOKということです。
前跳びをすることでボールに体重を乗せやすくなるので、多少高さが落ちたとしても前跳びはした方がいいですよ!
スパイクジャンプで「過度な」前跳びをしない方法
- 股関節をしっかりと曲げて跳ぶ
- 踏切足のつま先を内側に向ける(右利きなら左足)
それぞれ解説します。
股関節をしっかりと曲げて跳ぶ
過度に前跳びをしないためには股関節をしっかりと曲げて跳ぶことが大切です。
股関節がしっかり曲がっている状態とは、スクワットのようにお尻を後ろに突き出すイメージです。
ジャンプの際に股関節がしっかりと曲がっていないと助走のスピードを上げれば上げるほど前跳びとなってしまうので注意してください。
スパイクで跳び上がる前は勢いよく踏み込むのでとても大きな負荷がかかります。
股関節がしっかりと曲がっていればその大きな負荷を太ももやお尻といった大きな筋肉が受け止めてくれ勢いを上方向に変換できます。
一方、股関節がしっかりと曲がっていない場合は膝関節周辺の小さな筋肉しか使えないため勢いを受け止めることができず、その結果として前跳びになってしまうのです。
踏切足のつま先を内側に向ける(右利きなら左足)
ひとつ前の助走の勢いを上方向に変えるという内容に関連して、踏切足をやや内側に向けて踏み切ることも重要です。
これは、踏切足をやや内側に向けることで太ももやお尻の筋肉を使いやすくなるから。
つま先が真っ直ぐネットの方を向いた状態での踏み切りでは、助走の勢いを膝周辺の筋肉でしか受け止めることができません。
膝周辺の筋力は特に中高生年代ではさほど強くはないので、助走の勢いを上方向に変換することができず、結果としてやはり前跳びになってしまいます。
トレーニングでしっかりと下半身を鍛えることも大切ですが、大きな筋肉を有効に使える体の動かし方を覚えていくこともとても重要ということです。
まとめ
今回はスパイクで前跳びしない方法について解説しました。
前跳び自体はしても良いけれど、過度な前跳びをしてしまうと不利になることを覚えておきましょう。
過度な前跳びを防ぐには下記の2点を意識すると良いこともお伝えしました。
- 股関節をしっかりと曲げて跳ぶ
- 踏切足のつま先を内側に向ける(右利きなら左足)
意識をしてぜひ良いアタッカーを目指してもらえればと思います♪
スパイクの助走についての記事やスパイクの打ち方の基本とコツについて解説した記事もあるので、興味があれば下の記事もぜひ読んでみてください。」
【バレーボール】スパイク助走は何種類?助走で一番大事なのは○○!
【完全保存版】元日本代表がスパイクの打ち方の基本とコツを徹底解説!
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