【バレーボール】スパイク助走は何種類?助走で一番大事なのは○○!

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  •  スパイクの助走に種類ってあるの?
  •  スパイク助走の使い分け方が知りたい!
  •  助走で気をつけるべきことを教えて!

こんな悩みを解決する記事です。

スパイクがうまく打てない初心者さんは、スパイク助走の種類やどんな場面でどの助走をすれば良いのかということを知らないことでうまくいっていない場合がとても多いです。

僕はVリーグで7シーズン、日本代表としても3年間スーパーエースと言われるポジション(オポジット)でプレーをした経験があり、スパイクを得意としている選手でした。

そんな僕がスパイク助走の3つの種類や特徴、またそれぞれの使うべき場面について詳しく解説していきます。

この記事を読むことでスパイクの際にどんな場面でどの助走を選択すれば良いのかが分かるようになるので、スパイクの成功率が格段に上がります。

初心者でスパイクの助走について早いうちに詳しく知っておきたいという場合はぜひ読んでください。

あげば

この記事の知識が頭に入っているのとないのとではスパイクの成功率・決定率に大きな差が出ると思います。

目次

スパイク助走の種類

さっそくスパイク助走の”種類”についてネタばらしをすると、これはスパイク助走の種類というのは実は助走の長さの違いだったりします。

つまり”動作としての違いはなく歩数の違い”ということです。「いや歩数の違いかい!」と思いましたよね?ごめんなさい!汗

ただ先ほどもお伝えしましたが、この歩数の違う3種類の助走をうまく使い分けられるかどうかでスパイクの決まる確率も大きく違ってきます

ここでは、それぞれのステップのやり方と実際にそのステップを使うのが適してる場面について紹介しながら解説していきます。

あげば

まずは頭できちんと理解して、臨機応変に適切に使い分けられるようになりしょう!

3歩助走

3歩助走は、その名の通り「3歩踏んでから跳ぶ」助走です。

右利きの選手であれば、足を「右・左・右左!」という順番に踏み出すということになります。

リズムはこんな感じ↓

「タン・タン・タタン!」

バレーボールを始めたら一番最初に教わるのがこの3歩助走かなと思います。

3歩助走を使うのに適している場面は下記の通り。

3歩助走が適している場面
  • 比較的高めのトスに対して助走距離も確保できているとき

つまりは時間に余裕のあるときに適している助走ということです。3歩踏むということは当然その分時間がかかりますしね。

こんな特徴のある3歩ステップは、主にサイドアタッカーに使われる助走です。

なぜなら、サイドアタッカーは助走距離をしっかり確保できる場面が多く、セッターと物理的な距離もあるためセッターがトスを上げてから打つまで比較的時間に余裕があるからです。

また時間的な余裕があることで万全な態勢で跳ぶことも可能なので、最も高く跳ぶことができる助走になります。

あげば

しっかりとタイミングを合わせて自分の最高打点で打てる技術はとても大事です!

2歩助走

2歩助走は、その名の通り「2歩踏んでから跳ぶ」助走です。

右利きの選手であれば、足を「左・右左!」という順番に踏み出すということになります。

リズムはこんな感じ↓

「タン・タタン!」

2歩助走は、3歩助走や次に解説する1歩助走と比べると使うシーンがとても多い助走です。

2歩助走を使うのに適している場面は下記の通り。

2歩助走が適している場面
  • 速いトスを打つとき
  • 比較的低めのトスを打つとき
  • 助走距離が十分に確保できないとき

つまり、打つまでに時間が短いときに適している助走ということです。3歩助走と比べると1歩分なくなっているので、その分早く跳び上がることができますね。

具体的には、ミドルプレイヤーがクイック攻撃をする場合やサイドアタッカーで速いトスを打つ場合やセミ攻撃(コート中央あたりでの低めの攻撃)をする場合などです。

とはいえ、試合をしていると「急いで打たないと!」みたいな場面は多いですよね?
そんなときは十分な助走が取れないが素早く跳びたい場面なので、ほとんどこの2歩助走が使われます。

理由は2歩助走は素早く短い助走距離で跳び上がることができつつ3歩助走と同じか少し劣るくらいの高さは確保できる助走だから。

時間的な余裕は3歩助走のときほどはないですが、切羽詰まった状態であることは少なく十分に助走スピードも上げることができる助走なので多くの場面で使いやすい助走です。

あげば

アタッカーの場合はこの2歩助走を使うことが多くなりますので、しっかり身につけておきましょう!

1歩助走

1歩助走はその名の通り「1歩踏んで跳ぶ」助走です。

右利きの選手であれば、足を「右左!」という順番に踏み出すということになります。

リズムはこんな感じ↓

「タタン!」

この1歩助走は実際に使う場面は多くはないですが重要な助走です。

1歩助走を使うのに適している場面は下記の通り。

1歩助走が適している場面
  • とても低いトスを打つとき
  • 助走距離がほとんどないとき

つまり、打つまでの時間が極端に短いときに適している助走ということです。その名の通り1歩で跳び上がることができるので!

こんな特徴のある1歩助走は、主にセンタープレイヤーに使われる助走です。
なぜなら、センタープレイヤーは毎回ブロックに参加する上にセンターエリアでクイック攻撃を仕掛けていくプレイヤーだから。

ブロックを跳んだ後に素早くクイック攻撃に入るので、助走距離が確保できませんし時間の余裕もありません
そんなときに短い助走で「パッ!」と素早く跳び上がれる1歩助走はとても役に立ちます。

ただ、やはり1歩で跳ぶので助走に十分な勢いをつけることができず、高く跳ぶことは難しい助走になります。

あげば

センタープレイヤーに焦点を当てて解説をしましたが、サイドアタッカーももちろんブロックを跳んだ後に速い攻撃に参加する場合はこの1歩助走を使う場合もあります。

まとめ

今回はスパイク助走の種類とそれぞれ使うのに適した場面について具体的な場面を出しながら解説をしました。

■3歩助走のリズムは、「タン・タン・タタン!」(右利きなら右→左→右左!)

3歩助走が適している場面
  • 比較的高めのトスに対して助走距離も確保できているとき

例:サイドアタッカーが通常のトスをスパイクするとき

■2歩助走のリズムは、「タン・タタン!」(右利きなら左→右左!)

2歩助走が適している場面
  • 速いトスを打つとき
  • 比較的低めのトスを打つとき
  • 助走距離が十分に確保できないとき

例:ミドルのクイック攻撃やサイドアタッカーが速いまたは低いトスを打つとき

■1歩助走のリズムは、「タタン!」(右利きなら右左!)

1歩助走が適している場面
  • とても低いトスを打つとき
  • 助走距離がほとんどないとき

例:ブロックを跳んだ後のクイック攻撃など時間のないときや助走距離が不十分なとき

上記の通りでした。

助走の種類は助走の長さであり動作は同じということ、そして場面に応じて臨機応変に使い分けられるということが一番重要だということを理解してもらえたならこの記事の役割は果たせているかなと思います。

最後に、助走はなんと言っても最後の1歩の勢いが重要だということも覚えておいてください。

その理由は、最後の1歩でしっかり地面を蹴り上げてジャンプができるかどうかで跳べる高さやスパイクの強さも大きく変わるから。

バレーボールを始めたら一番最初に教わるのが「3歩助走」かなと思いますが、個人的には初心者はまずは1歩助走から練習をすべきと考えています。

1歩助走でも2歩助走でも3歩助走でも、とにかく最後の1歩で勢いよく踏み切ることを忘れずに。

これを頭に入れて、今回解説してきた助走の使い分け方を理解したら、あとは「TTC」でOK!

あげば

TTC =「徹底的に挑戦!」です!笑

今回はスパイクの助走についてだけ解説をしてきましたが、良いスパイクを打つためには考えなければならないことが山ほどあります。

スパイクの打ち方について手順ごとに詳しく解説してます。

【完全保存版】元日本代表がスパイクの打ち方の基本とコツを徹底解説!

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この記事を書いた人

本名|上場雄也(あげばゆうや)

■ バレーボール元日本代表
■ ビーチバレーボール元日本代表

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

【運営】
松戸レガロバレーボールスクール
(千葉県松戸市)

【個人サポート】
日本テレビさん運営の「ドリームコーチング」にてオンライン相談・指導をしています。

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