- どうしてもスパイクがアウトになる・・・
- スパイクがアウトになるのを防ぐ方法ってあるの?
- スパイクを毎回しっかりコートに入れたい!
こんな風に悩んでいませんか?
せっかく自分に上がってきたトスをアウトにしてしまうとショックですし、そのまま毎回のようにアウトにしていては試合に出ることができなくなってしまう可能性が高くなってしまいます。
僕も初心者の頃はびっくりするくらいスパイクをアウトにしてきましたが、この記事で解説する内容を実践したことでVリーグで7シーズン、また日本代表でもオポジット(攻撃専門と言われるポジション)として3年間プレーすることができました。
そんな僕がスパイクをアウトにしないために最重要だと考えているのが腕を振り切ることと手首を巻き込むことです。←この記事の結論です。
運営しているスクールでも、実際にスパイク時に手首を内側に巻き込みながら腕をしっかりと下まで振り切ることで、スパイクがアウトになるという悩みをかなりの高確率で解消できています。
この記事では「そもそもどうしてスパイクがアウトになってしまうのか」についてから詳しく解説します。
しっかりと毎回スパイクをコートに入れられるようになってバレーボールを楽しむためにも、ぜひ最後まで読んで理解を深めてください。

あなたは「アウトになる」という悩みがあってこの記事を読んでくれていると思うので「ボールを強く叩く」ことはできているという前提で解説します。
もし「まだスパイクが強く打てない!」と悩んでいる場合は下に記事でスパイクを強く打つ方法について詳しく解説していますので読んでみてください。
>>【バレーボール】スパイクを強く打つには強く打てない理由を知ろう!
それではさっそく解説していきます。
2022年12月より日テレさんが運営する「ドリームコーチング」にて、バレーボールの出張指導を始めました!ぜひご利用ください(^^)
スパイクがアウトになる理由
まずはスパイクがアウトになる理由について考えてみると、下記の通り。
スパイクがアウトになる理由
- ボールの中央部より下側を叩いてしまう
- ボールを真横からまっすぐ叩いてしまう
ボールは丸いので下から叩けば上方向に飛んでいきますし、真横から叩けば反対方向の真横に向かって飛んでいきます。
わかっとるがな!と突っ込みたくなりますよね。
ですが!!!
「わかっとる」にも関わらず多くの人が下側からボールを叩いたり真横からまっすぐボールを叩いてスパイクをアウトにしてしまっています。
そして、これがスパイクがアウトになる理由のすべてです。
ネット型のスポーツであるバレーボールはネットの上からボールを相手コートに落とすスポーツなので、ボールを相手コートに落とそうと思えば必然的にボールの中央より上側を叩く必要があります。
これを頭に入れた上で、次のパートではそうなってしまう原因について具体的な例を出しながら解説します。

その前に!ボールを下から打たないといけない状況とはどんな状況でしょうか?次のパートを読む前に少し考えてみてください。
スパイクがアウトになる状況の例
このパートでは、バレーボールでボールを上から叩けなくなる原因の代表格を2つ紹介します。
それが下記です。
ボールを上側から叩けない原因
- かぶっている
- 肘(ひじ)が曲がっている
それぞれ解説します。
1.かぶっている
かぶっているという表現がわからないかもしれないので簡単に説明するとかぶるとはボールが頭の真上にあるような状態のことをいいます。
通常だとボールは自分の身体の少し前で叩くのが正解なので、理想よりもボールが後ろにあるような状態です。
想像してみるとわかりやすいですが、このような状況になってしまうと必然的にボールの下側しか叩くことはできませんよね。
つまり、スパイクをアウトにしない為には「かぶらない」ことが大切です。
このかぶってしまう状況がボールを下から打たないといけない状況という訳です。
下の記事で「かぶる」については下の記事で詳しく解説しているのでちゃんと理解できてるか心配だなという場合はぜひ読んでみてください。
>>【バレーボール】スパイクを強く打つには強く打てない理由を知ろう!
2.肘(ひじ)が曲がっている
では次にボールを横から叩いてしまう状況についても考えてみると、それは見出しの通り肘が曲がった状態でボールを叩いているという状況が挙げられます。
ボールを叩くときに肘が曲がってしまっていると、ボールを横からまっすぐに押すような打ち方となってしまいます。
その結果としてアウトになってしまうのです。
ここで大事な部分が1つ。それは、ボールを真横から叩くこと自体は問題はないということ。
問題があるのは、「真横からまっすぐ力を加えてしまう」という部分なんです。
真横にまっすぐ(強く)叩かれたボールは、そのままの高さを維持したまま飛んでいくことになりますから、ネットの上から叩かれたボールはコートの外に飛んでいくことになりますね。
そこで救世主となる技がこの記事の結論である「腕を振り切る」と「手首を巻き込む」になる訳です。詳しく解説します。
スパイクがアウトになるのを防ぐ2つの魔法
いよいよ本題です。このパートではどうすればアウトにならなくなるのかについて解説します。
結論としては下記の2つを行うようにしてください。
2つの魔法
- 腕を振り切る
- 手首を巻き込む
記事タイトルの2つの魔法がこれです。
なぜこの2つを行うことでスパイクがアウトにならなくなるのかというと、ドライブ回転をかけてボールを下降させることができるからです。
はい、ここテストに出ます。むしろここしか出ません!っていうくらいこの記事で重要な部分です。みんなで100点とりましょう!
では、解説します。
1.腕を振り切りる
腕を振り切るのが正解ということは、腕を振り切らなかった場合はスパイクがアウトになる確率はグンと上がってしまいます。
とはいえ、ただ腕を下まで振り切ればいいのかといえばそうでもありません。
腕を振り切るとは言っても1つだけポイントがあります。
それは肘がしっかりと伸びた状態で振り切るということ。
肘が曲がっている場合は・・・そうです、ボールを真横からまっすぐ押すことになりアウトになってしまうという訳です。
またボールを叩くときに肘が伸びていることで、このあと解説する「手首を巻き込む」がうまく機能してボールに縦回転(ドライブ回転)がかかりボールが下降してくれます。
2.手首を巻き込む
次に、手首を巻き込むことでボールにドライブ回転をかけます。
手首を巻き込むというのは、ボールを打ちながら指先を下に向けていくようなイメージです。
この動作を入れることによってボールを下降させることができます。
「スパイクがアウトになる理由」のパートでボールを真横からまっすぐ叩くというのがあったのを覚えているでしょうか。
先どはボールの中央部を真横から(強く)叩けばボールはアウトになるという解説をしましたが、しっかりとここで解説した手首を巻き込む動作ができていればボールの中央部を真横から叩いてもドライブ回転によって下降してコートに入ってくれます。
そうです。つまり、アウトにならないんです。

腕を振り切る際に肩や肘、手首に力みがあるとうまくドライブがかからないので動作全体をリラックスして行いましょう!
スパイクで腕を振り切れないときの対処法
もしかしたら「スパイクで腕を振り切れないときってどんなとき?」と思ったかもしれませんが、これはトスがネットに近いときを想定しています。
トスがネットに近いときは腕を振り切ってしまうとタッチネットの反則をとられてしまうリスクがあるので、この場合は腕を振り切るというのは正解ではありません。
このような場合は自分の打点にある程度余裕がある場合(ボールの上側を叩ける場合)は叩いた瞬間に腕のスイングを止める打ち方をすると良いでしょう。

打った瞬間に少し後ろに引くようなイメージで行うとミスをしにくいです。
自分の打点にある程度余裕がない場合(ボールの上側を叩けない場合)は上方向に強く打てばアウトになってしまうので、フェイントやリバウンド等を検討すると良いでしょう。
ベストな状態でスパイクが打てない場合の対処法については下の記事で詳しく解説しています。
>>【バレーボール】良い体勢でスパイクが打てないときの対処法【5選】
まとめ
今回はスパイクがアウトになってしまう場合の改善方法について解説しました。
結論としてやるべきことはたったの2つ、下記の通りでした。
2つの魔法
- 腕を振り切る
- 手首を巻き込む
ぜひ明日の練習から取り入れて改善に役立てててもらえればと思います。スパイクのやり方が合っていれば必ず改善されるはずです。
もしまだ自分のスパイクのやり方が合っているか不安な場合は下の記事ふでスパイクの打ち方について手順ごとに詳しく解説していますのでぜひ読んでみてください。
>>【完全保存版】元日本代表がスパイクの打ち方の基本とコツを徹底解説!
最後に「いやいや、その前に手がネットより上に出ねぇのよ」っていう場合についても触れておきますが、この場合もやるべきことは同じです。
理由は、たとえボールの中央よりやや下側を打ったとしてもドライブ回転をかけてボールを落とすことは可能だからです。回転量が多ければその分ボールは落ちますからね。
ただ、ネットから手が出ないような場合は打つときにトスを少しネットから離してもらってドライブをかけて打つ練習をするようにしてください。(ネットに近すぎる場合ボールを真下から叩くような状態になってしまうのでさすがに無理があるので)
しっかりとドライブをかける技術を身につけて、みんなでミスの少ないアタッカーになリましょう!

肘を伸ばして打つにしても、手首を巻き込んでドライブ回転をかけるにしても、壁打ち練習(壁の手前でバウンドさせて跳ね返ってきたボールを繰り返し打つ練習のことです)がおすすめなので繰り返し練習してみてください!
2022年12月より日テレさんが運営する『ドリームコーチング』内にてバレーボールコーチ登録をしました。
関東県内限定となりますが、こちらからお申し込みをいただきましたら僕がお伺いさせていただいて直接バレーボールの指導をさせていただきます。
バレーボールのスキルアップにぜひご活用ください!