【バレーボール】スパイクを強く打つには強く打てない理由を知ろう!

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  • どうしても強いスパイクが打てない・・・
  • なぜ強いスパイクが打てないのか知りたい。
  • 強いスパイクを打つ方法を教えて!

こんな風に思っていませんか?


僕も中学校に入ってバレーボールを始めた当初は思うように強いスパイクが打てなかったので、その気持ちがとてもよくわかります。


そんな僕ですが、この記事で解説するポイントを意識してきたことでVリーグで7シーズン、日本代表としても3年間スーパーエースのポジションでプレーをすることができました。


僕は身体がかなり細かったのですが、「そんな細い腕でなんでそんなに強く打てるの?」とよく聞かれていました。

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あなたが身体が細くて筋力にあまり自信がないという場合でもとても参考になる内容だと思います。

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目次

スパイクが強く打てない理由

強いスパイクを打つためには、なぜ強いスパイクが打てていないのかを分解して理解しておくべきです。


この強く打てない理由をひとつずつ潰していくことでスパイクを強く打つことが可能になります。


スパイクを強く打てない理由については下記のようなことが考えられます。

スパイクが強く打てない理由

  • 身体をうまく使えていない(フォームが悪い)
  • 力が入る位置でボールを打てていない
  • 正しい助走が選択できていない
  • 助走のタイミングが合っていない
  • 筋力がない

きっとあなたも上の5つのうちどれか1つは当てはまっていると思いますので、自分のプレーをイメージしながら読んでもらえればと思います。

1.身体をうまく使えていない(フォームが悪い)

1つ目は、スパイクを打つ際にしっかりとしたフォームで打てていないという理由です。

あなたは身体の大きな筋肉と言われて、どこの筋肉を思い浮かべるでしょうか。
お腹、背中、お尻、太ももの筋肉を思い浮かべませんでしたか?


それで正解です。
人間の身体の中で、体幹(腹筋・背筋)やお尻や太ももの筋肉は大きな筋肉という部類に入ります。


スパイクを強く打つということはボールをそれだけ強く叩かなければいけませんよね?


腕や肩の力も当然必要ではあるのですが、ここで大きな力を発揮してくれるのが腹筋や背筋といった体感部の筋肉です。


これらの大きな筋肉を使うことで大きなパワーをボールに伝えることができます。
そうです、強いスパイクが打てるということです。


しかし、スパイクを強く打てない人のスパイク動作を見てみると多くの場合「身体が正面を向きっぱなし」なんですよね。


これだと腹筋や背筋の力をうまく使えているとは言えません。

身体が終始前を向いたまま打つようなスパイクは、手だけを使って打っているので「手打ち」と言われたりします。

理由は、利き手側の肩を後ろに引くことができないと、身体を回旋する力を使うことができないからです。
はい、わかりづらいですよね。もう少し細かく説明します。


あなたが右利きの場合、右肩をぐーっと後ろに引いてみてください。そうするとあなたのお腹はどの方向を向いたでしょうか。
しっかりと肩を引けていれば、お腹は右側を向いたはずです。


身体をひねった状態になっていればバッチリです!


そして、ひねった身体を腹筋・背筋を使って勢いよく元の状態に戻す操作(=回旋動作)をしつつ自分の前にあるボールに向けて腕を振っていくことがとても重要です。

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「身体が正面を向きっぱなし」という状態では、よほど肩や腕の筋力がある場合を除いてはスパイクを強く打つことはできないので注意しましょう。

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2.力が入る位置でボールを打てていない

2つ目がしっかりと力が入る位置でボールを打つことができていないという理由。
これも初心者さんだと該当する場合がかなり多い部分です。


スパイクは高い打点から打つ方が選択肢が増え有利なので高い打点で打つことを前提にお話しますが、しっかりと力が入る位置というのは自分の頭の斜め上前方になります。


さらに、肘を伸ばして打ちたいので、頭上に手を伸ばしてあごを上げずに手の甲が見える位置が正解です。


ここでボールを叩けていない場合は、正しいフォームであったとしてもスパイクを強く打つことが難しいでしょう。


初心者さんでよくあるボールを頭の真上で叩いてしまう現象を「かぶる」と言ったりしますが、この「かぶる」については下に記事で詳しく解説していますので、自分がそうなってしまっているという場合は参考にしてください。

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ボールを打つ位置にはこだわりましょう!

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3.正しい助走が選択できていない

身体の動かし方は理解した!ボールを叩くべき位置で叩くってことも理解した!完璧や!!という場合も、実はまだスパイクを強く打つことができない可能性があります。


それが正しい助走が選択できてない場合です。


スパイクであればトスのボールが飛んでくるのに対してどのような距離で踏み切るのかがとても重要です。


スパイクジャンプは通常やや前方に流れるので、それを考えてボールを叩くべき位置で叩けるような距離をとって踏み切る必要があります。


通常であればネット付近からセッターがトスを上げてそのボール向かって助走をしていくのですが、ラリー中などはボールがどこから飛んでくるのか、また、どんな高さで飛んでくるのかさえわからないですよね?


そんなときに正しい助走を選択する能力がないとかぶってしまったりして強く打つことができません。


スパイク助走には1歩助走、2歩助走、3歩助走と種類がありますが、その都度ベストな助走を選択する能力を身につけておくことでラリー中でも強いスパイクを打つことができる選手になることができるでしょう。


それぞれの助走とその使うべき場面については下の記事で詳しく解説しています。

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4.助走のタイミングが合っていない

次に「助走のタイミング」です。
これができていない場合もスパイクを強く打つことができません。


バレーボールでは空中に浮いたボールと自分のジャンプのタイミングを合わせるのが慣れるまではとても難しいスポーツです。


助走のタイミングが合っていない場合、手がしっかりとボールに当たらないのでスパイクを強く打つことができません。


僕も中学生時代はかなり苦労しました。


ただ、これに関しては僕が中学時代に「この練習をしたからタイミングをバッチリ合わせられるようになった!」という練習がありますのでご安心を。


その練習方法については下の記事で詳しく解説しているのでチラッと読んで戻ってきてください(^^)

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5.筋力がない

ここまでスパイクが強く打てない理由について4つ解説してきました。


それでもスパイクが強く打てないよ・・・という場合は、筋力が少なすぎて強く打て打ていない可能性が高いです。


これは年代にもよりますが、ネガティブに考える必要は全くありません。


なぜなら、これが理由で強く打てていない状態なのだとしたら、筋力さえついてしまえば良いということですので。
筋力よりも、正しいフォームを身につける方がよっぽど大変ですからね。


では、どこの筋力を上げていけば良いのか。


それは先ほど解説した大きな筋肉、つまり腹筋や背筋を鍛えると良いでしょう。


ただ、年代によっては高負荷な筋トレは避けたいので、小学生の場合は重りをもったトレーニングは推奨しません。


というのは怪我のリスクもさることながら、無理な筋トレが原因でフォームが悪くなりそれが定着してしまう可能性があるからです。


中学生で軽めの重量で、また高校生以上であればある程度の重量をつけてのトレーニングをしOKですが、その場合も無理な負荷でのトレーニングは避けるように少しずつ負荷を上げるようにしましょう。

[st-kaiwa1]年代に合わせて適切なトレーニングを行っていくことで、将来的に良いプレイヤーになれますし怪我なく長くバレーボールを楽しめます![/st-kaiwa1]

スパイクを強く打つための練習

スパイクを強く打てない理由が潰せたところで、いきなり頭で理解したからといってすぐには強いスパイクは打てないと思うので、強いスパイクが打てるようになりるための練習方法を紹介します。

スパイクを強く打つための練習法

  • 床に立った状態で壁打ち
  • 自分で上げたボールを1歩助走で跳んで壁打ち
  • 仲間が上げたボールを1歩助走で跳んで壁打ち

それぞれ簡単に説明しますね。

1.地上で壁打ち

これは身体の使い方とボールを叩く位置を徹底的に身体に染み込ませるための練習です。


そもそも床に立った状態で思うようにできないような動きを空中でできるかと考えたら、やっぱり難しいですよね?


なので、まずはジャンプをせずにしっかりとボールを強く叩けるようになりましょう。
そのためにこの練習は必須です。

2.1歩助走→壁打ち(自分で上げたボール)

次に、自分で斜め前方に上げたボールを1歩踏み込んでジャンプして壁に打っていきます。


自分が打ちやすいボールを自分で上げて、踏み込みから利き手側の肩をしっかりと引いてボールを打つ。


自分で上げたボールというのは自分が想定しているボールなので1番打ちやすいはず。まずはそこからということです。


そして、これを繰り返し行うことでタイミングもバッチリ合ってきます。

3.1歩助走→壁打ち(仲間が上げたボール)

2が思うようにできるようになったら、今度は仲間にボールを投げてもらって同じように行います。


この練習をする場合は、セッターからのトスをイメージして仲間に横からボールを投げてもらうのが良いでしょう。


毎回自分で上げるよりも短かったり長かったり、ネットに近かったり離れていたりすると思うので難しいですが、ここで正しい位置でボールを叩く能力が養われます。


手投げになれたら実際にトスを上げてもらって打ってみましょう。

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この練習はかなり重要ですので、とにかく飽きずに繰り返し練習しましょう!

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まとめ

この記事ではスパイクを強く打てない理由をひとつずつ解説してきましたが、おさらいをすると下の通り。

スパイクが強く打てない理由

  • 身体をうまく使えていない(フォームが悪い)
  • 力が入る位置でボールを打てていない
  • 正しい助走が選択できていない
  • 助走のタイミングが合っていない
  • 筋力がない

覚えていたでしょうか?


自分のスパイクをイメージしてみてどこか該当する部分があれば、そこを修正することできっとスパイクが強く打てるはずです!


また、具体的な練習方法は下記の通りでした。

スパイクを強く打つための練習法

  • 床に立った状態で壁打ち
  • 自分で上げたボールを1歩助走で跳んで壁打ち
  • 仲間が上げたボールを1歩助走で跳んで壁打ち

どれも簡単なメニューなので、ぜひ取り組んでスパイクを強く打てる選手になってくださいね!


今回は以上になります!


スパイクの打ち方の基本とコツについては下の記事で手順ごとに詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。

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この記事を書いた人

本名|上場雄也(あげばゆうや)

■ バレーボール元日本代表
■ ビーチバレーボール元日本代表

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

【運営】
松戸レガロバレーボールスクール
(千葉県松戸市)

【個人サポート】
日本テレビさん運営の「ドリームコーチング」にてオンライン相談・指導をしています。

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