- スパイクのかぶるってどういうこと?
- いつも「かぶってる」と言われてしまう・・・
- かぶらないでスパイクが打てるようになる方法を知りたい!
こんな風に思っていませんか?
バレーボールをしているとよく聞くこの「かぶってる」という言葉。良い状態ではなさそうなことは誰もが感じでいるでしょう。
そうです。かぶっている状態は良くない状態なんです。
そして何を隠そう、かつての僕はかぶってスパイクを打ちまくっていました汗
ですが、ほぼ毎回かぶらないでスパイクを打つことができるようになってからはかなり決定率が上がり、チームから必要とされる選手になれたかなと思います。
僕は実際にVリーグで7年間、日本代表としても攻撃専門のスーパーエースポジションで3年間プレーした経験があるので、スパイクのことならお任せくださいませ。
この記事を読むことで99%かぶらないでスパイクを打てるようになるので、あなたが普段「かぶってる!」と言われて困っている場合はぜひ読んでください。
日本テレビさんが運営する「ドリームコーチング」にてオンライン相談をやっています。
ひとりで解決できない悩みは直接相談に乗りますので、いつでもお気軽にお声かけください(^^)
スパイクの「かぶる」って何?
そもそもかぶっている状態とはどんな状態かがわからないと避けようもないので一言で説明するとこうです。
かぶっているとはスパイクを打つ際に身体がボールの真下に入ってしまっている状態のことです。これは、ボールが頭の真上にある状態と言い換えることもできます。
スパイクで「かぶる」とダメな理由
では、この「かぶっている状態」だと一体何が問題なのか。
ざっくりその理由は下記の2つかなと。
2.前方が見えない
それぞれ解説します。
1.スパイクが強く打てない
頭上にボールがある状態ではスパイクが強く打てないというのは感覚的に理解できると思います。
一番しっかりと力が入るのはボールが前方にあるときですが、その状態を作れていない状態ということですので良い状態とは言えないということです。
2.前方が見えない
ボールが頭上にある状態でボールを見ていると前方向は見れないですよね。
スパイクを打つときに前方にあるものとは何か。それは、相手ブロッカーです!そしてその先には相手レシーバーがいますね。
この相手ブロッカーが見えなくなってしまうと当然どの方向に打つのかの判断ができません。
スパイクは当然決まる確率が高い方向に打ちたいわけですから、この相手ブロッカーが見えないというのはかなりのマイナス要因ですね。
このような理由から、スパイクを打つときには絶対にかぶりたくないという訳です。
[st-kaiwa1]かぶった状態でブロッカーが見えていないと、どこに打ってもブロックされそうで怖いですよね・・・(*_*)[/st-kaiwa1]
スパイクで「かぶる」原因
「かぶる」がどういうことかと、かぶってしまうことのデメリットを理解できたところで、「よし!かぶるぞ!」って人はいないと思います。
かぶらないようにするためにも、かぶってしまう原因をここで知っておきましょう!
かぶってしまう主な原因は下記の2つです。
2.助走のスタートが早い
それぞれ解説します。
1.高いところで打つという意識が強すぎる
これ、「なんで?」と思いませんでしたか?
高いところで打つなんて絶対良いでしょ!と思うはずです。確かにスパイクにおいて高い打点で打つ方が得点を取りやすいという傾向はあるので、高い打点で打てる方が良いです。
ですが!!!
それは「自分が強くボールを叩けなかったり相手ブロッカーは見えなくなってしまうような状態を作らない上でできるだけ高い打点で打とう!」ということであって、とにかく最高打点で打とうということではないので間違えないようにしてください。
この部分を忘れて「最高打点で打つぞ!」と意気込んでいるような場合、ボールの真下にまで助走で入っていってしまい、その結果としてかぶってしまうのです。
2.助走のスタートが早い
もう一つの原因がこれです。
トスが上がる前に自分のタイミングで助走をスタートしているような場合です。
これは初心者でなくても結構多い現象で、僕も今でもたまにこのミスをしてしまうくらい強敵な内容です。
なぜこれが起きるかというと、スパイクを打つ前になんと“勝手に”、「こんなトスが来るはずだ!」と思って、その理想のトスに向かって助走をしていってしまうからです。
こうして文章にしてみると「嘘やん!そんなことあるかいな!」っていう内容なんですが、これが実際に頻発しているんです。
特に、自分が一定以上信頼しているセッターや選手からのトスの場合「こいつならこんなトスをくれるはず!」と思ってしまうんですよね。
そう考えると、これは味方への期待値の高さからきている現象と言えて決してネガティブなものではないと思うのですが、バレーボールにおいては慎重になるべき部分です。
少々脱線気味な内容になりましたが、味方のトスが上がる前に理想を描いて助走のスタートを切ってしまうと、思わぬトス(ここではイメージよりも割れたトス)が飛んできたときに必然的にかぶった状態になってしまうのです。
スパイクの「かぶる」をなくす方法
さて、ここまで「かぶる」について解説してきましたが、大事なのはどうすればかぶらないでスパイクを打てるようになるのかですよね!
この内容を頭に入れておけば99%かぶらないで打つことができるようになる、という内容を下に具体的に4つ挙げておきました。
2.あごを上げない
3.トスが上がるまで助走のスタートを切らない
4.適切な助走を選択する
それぞれ解説します。
1.ボールを常に前に置く
これは先ほども触れている部分なのですが、改めて。
ボールを叩くときにボールが頭の真上にあるような状態では、うまくボールに力を伝えることができません。
ですので、かぶっている状態にならないためには、常にボールを自分の身体よりも前においておくことが重要です。
2.あごを上げない
これはひとつ前の「ボールを常に前に置く」を実現するためにも重要なのですが、かぶっている状態とはボールが頭の真上にある状態のことなので、そのボールを見ようとすると当然上を向いて(=あごを上げて)見ることになりますよね。
その「上を向いた状態を絶対に作らせない」ための方法がこの「あごを上げない」になります。
ボールを見るときにあごさえ上がっていなければ、ボールは自分の前にありますよね!
3.トスが上がるまで助走のスタートを切らない
これは先ほど解説した「助走のスタートが早い」をなくそうという話になります。
内容は先ほどと同じなので一言でまとめてしまいますと、セッターや味方がトスを上げるまで(=ボールが出るのを確認するまで)は助走のスタートを切らずに待ちましょう!となります。
どんなボールが出るかがわからない状態で助走をスタートさせてしまうと、意図していないボールがきたときに対応が難しくなりますし、ボールが割れてきた場合(ネットから離れたトスの場合)はかぶってしまう原因になるので、気をつけましょう!
4.適切な助走を選択する
サーブレシーブからスパイクを打つというシチュエーションの場合、しっかりとサーブレシーブが帰っていればネット際からか、そうでなければネットから離れた位置からトスをもらうことになります。
この場合はおそらく使う助走は3歩助走か2歩助走になりますし、比較的時間に余裕もあるのであまり困ることはないでしょう。
しかし、ラリー中だったりあなたがセンタープレイヤーである場合に関しては、どこからトスが上がってくるのかや、自分のいる場所も毎回バラバラになっていることが多いはずです。
そんな色々な場面に臨機応変に対応してどの助走を使うのかを選択できなければ、不意に「かぶった状態」となってしまう可能性があるのです。
そのため、毎回かぶらないで良いスパイクを打つためには、適切な助走を選択する能力が必要というわけです。
助走の種類や、どんな場面でどの助走が最適なのかについては、下の記事で詳しく解説しています。
【バレーボール】スパイク助走は何種類?助走で一番大事なのは○○!
まとめ
この記事ではスパイクの「かぶる」について、その原因とかぶらないための方法について解説してきました。
おさらいをすると、かぶっているとはスパイクを打つ際に身体がボールの真下に入ってしまっている状態のことでしたね。
スパイクを効率よく決めるためには、スパイクをかぶらないで打つことがとても重要になってくるということは記事中でわかりやすく解説したつもりなので、理解が深まったかなと思います。
その中でも、かぶらないための方法として挙げたトスが上がるまでスタートを切らないという部分はとても重要ですので、今一度思い出してみてください!
ここで1点大事なことを補足しておきますと、トスが上がるまでスタートを切らないということは、トスが上がってから助走をスタートするということです。(当たり前ですが)
そこで必要になるのが「素早い動き出し」です。これを身につけておけば、多少思っていたよりも低いトスが来たような場合でも対応ができるので、安心してトスが上がるまで待つことができるようになります。
素早く動き出す方法については下の記事で詳しく解説しています。
>>【バレーボール】素早く反応するための構え方とステップを徹底解説【○○○も重要】
[st-kaiwa1]素早い動き出しを身に付けつつ、あなたが毎回かぶらずにスパイクが打てるようになってくれたら嬉しいです(^^)[/st-kaiwa1]
2022年12月より日テレさんが運営する『ドリームコーチング』内にてバレーボールコーチ登録をしました。
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