- 捻挫(ねんざ)ってどんなケガなの?
- 捻挫したときにしっかり応急処置ができるか心配・・・
- 捻挫のベストな治し方を知りたい!
こんな風に思っていませんか?
バレーボールをしていて一番よくあるケガがこの「捻挫」(ねんざ)です。
僕自身もこれまで何度も経験してきたケガで、思い出深いのは全日本合宿の初日に捻挫をしたこと。
2日目から別メニューとなり、本当にシャレにならなかったですしとても悔しい経験をしました。
今回はあなたがそんな経験をしないように、さらには「仲間が捻挫をしてしまった・・」というときに適切に対処できるスーパーヒーローになれるように、都内にある「Ambitoin治療院」院長の田中祐志先生に捻挫についての解説をお願いしています。
田中先生とはビーチバレーボールでリオ五輪を目指している2013年に出会い、練習疲れた身体をスポーツマッサージで回復させてもらったり、ケガをした際には適切な治療をしてもらったりしてきました。
2016年に開催された優勝すれば五輪に出場できる大会『リオ五輪アジア最終予選』には、どうしてもトレーナーとして帯同してもらいたく、無理を言ってオーストラリアまでついてきてもらいました!
それぐらい上場が信頼している超優秀な先生です。
やっぱり「餅は餅屋」。専門家に聞いた方が正確ですし有益ですよね!
今回は捻挫ってどんな怪我なの?という部分から応急処置や治し方、予防方法について解説してもらいます。
また「ケガをした部分を冷やすのっていつまで?」など、昔僕が疑問に思っていたことについても質問していこうと思いますので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。

それでは田中先生、お願いします!!



捻挫はバレーボールでよくあるケガだと思いますので、知識をつけて適切な処置ができるようにしてくださいね!
捻挫(ねんざ)とは?
捻挫とは、関節に急激に強い力がかかって靭帯(じんたい)を傷つけた状態です。
捻挫は足首だけでなく、手首、指、肩、膝など関節のあるところではどこでも起こるケガです。
なかでもバレーボールのようなジャンプ動作が多い競技では、やはり足首の捻挫が多いですね。
この足首の捻挫に関しては内側にひねる内反捻挫(ないはんねんざ)と外側にひねる外反捻挫(がいはんねんざ)に分けられますが、多くは内反捻挫であり、理由としては足首のくるぶしの骨が外側の方が長いことがあります。
捻挫の症状は下記の3段階に分けられることを知っておきましょう。
- 腫れや痛みは軽くじん帯が少し伸びている状態
- じん帯の一部が切れている状態(部分断裂)
- じん帯が完全に切れており関節が不安定な状態(完全断裂)
捻挫をしてしまったときには上記のどの段階なのかをしっかりと見極めて対処すべきです。



田中先生!2段階目と3段階目の腫れ具合や痛み具合はどれくらいのイメージですか?



段階以上は体重を乗せることができないです。
腫れ方は外見では分からないケースが多いので整形、接骨院でみてもらっての判断になります。



それと、どの段階から病院に行く必要がありますか?



2段階目という自覚があれば病院(整形外科)で画像診断をした方が良いでしょう。
捻挫(ねんざ)の応急処置
捻挫の応急処置の基本は「PRICE」処置です
下記にまとめましたのでご覧ください。
- Protect(固定すること):関節が動かないようにバンデージなどを利用して固定します。
- Rest(安静にすること):動かさずに安静にさせます。
- Ice(冷やすこと):氷のうや冷たくしたタオルで患部を冷やします。目的は炎症を抑えるためです。
- Compression(圧迫すること):包帯などで患部に軽めの圧をかけます。
- Elevation(挙げること):心臓の高さよりも高い位置に挙げます。目的は腫れを軽減させるためです。
自分が捻挫をしてしまったとき、または仲間が捻挫をしてしまったときには上の5つを意識した応急処置を行うようにしてください。
捻挫(ねんざ)の治療方法
次に捻挫の治療方法です。
捻挫は軽いものであれば1週間程度で改善しますが、受傷後すぐに温めるのは逆効果です。
このような間違った処置を行うと予後不良となりますので注意して下さい。
※内出血を起こしていて、腫れ、痛みが強い時は捻挫だけでなく骨折などの可能性もありますので、軽く見ないようにご注意下さい。
具体的な治療方法として整骨院や整形外科で行う方法としては、以下があります。
- 微弱電流(マイクロカレント)を使う治療方法
- 経皮的電気刺激(TENS)を用いた治療方法
前者の微弱電流(マイクロカレント)を使う治療方法は、電流刺激で組織を活性化させて自己治癒を高める治療です。
後者の経皮的電気刺激(TENS)を用いた治療方法は、脳に痛みを伝えている知覚神経に弱い電気刺激を皮膚から流すことで痛みを感じさせる信号を止めて、その結果として痛みを感じにくくさせるという治療です。
一般家庭で使われている低周波治療器はこちらのものなりますね。
捻挫をしてしまったら上記のような治療を施しつつ、痛みが軽減してきましたらマッサージやストレッチを行うと回復に効果的です。



軽度なら1週間程度で改善とのことですが、この1週間は何に気をつけていれば良いですか?またアイシングはいつまですべきですか?



アイシングは受傷後2日間だけで、その後は普通に過ごしてもらって大丈夫です。また1週間はちゃんと固定をして、体重を乗せないようにしてください。



整骨院と整形外科、どちらに行くのが良いのですか?



足がつける、歩けるというレベルなら接骨院、それが出来ないなら整形外科ですね。リハビリ、治療は接骨院の方を勧めます。
捻挫(ねんざ)の予防
捻挫を予防するためには運動前のウォームアップ、運動後のクールダウンは必ず行いましょう。
「当たり前だ!」と思うかもしれませんが、やはりとても大切ですので再認識してもらえればと思います。
ウォームアップでは、動的なストレッチ(ダイナミックストレッチ)を行うのが効果的です。
全身を大きく動かして関節や筋肉を伸ばすような動きを入れたウォーミングアップを行うようにしましょう。
ダイナミックってどんな?という疑問が出てきそうですので、具体例を挙げておきます。
・ラジオ体操
・もも上げや大きくキック動作、肩を回す動作など
上記のような動きです。
「普段からしっかりできているよ!」という場合は素晴らしいですが、そうでない場合はぜひ取り入れてもらえればと思います。
また、バレーボールではジャンプを繰り返すので足首を受傷しやすいのは避けられませんので、予めテーピングやサポーターを使用しておくのも良いでしょう。
まとめ



復習していきましょう!
まず捻挫とは関節に急激に強い力がかかってじん帯を傷つけた状態のことでした。
そして、捻挫の症状は下記の3段階に分けられるんでしたね。
- 腫れや痛みは軽くじん帯が少し伸びている状態
- じん帯の一部が切れている状態(部分断裂)
- じん帯が完全に切れており関節が不安定な状態(完全断裂)
2段階目以上は体重を乗せることができないとのことでした。
この時点で復帰までにやや時間がかかってしまうことは確定でしょうが、少しでも早く治せるように正しい治療が必要です。
また、捻挫の応急処置としては下記の「PRICE」で処置することが大切ということも教わりました。
- Protect(固定すること):関節が動かないようにバンデージなどを利用して固定します。
- Rest(安静にすること):動かさずに安静にさせます。
- Ice(冷やすこと):氷のうや冷たくしたタオルで患部を冷やします。目的は炎症を抑えるためです。
- Compression(圧迫すること):包帯などで患部に軽めの圧をかけます。
- Elevation(挙げること):心臓の高さよりも高い位置に挙げます。目的は腫れを軽減させるためです。
万が一、仲間が捻挫をしてしまったら・・・あなたが言うセリフはたった1つ、「PRICEで処置しよう!」ですよ。
最後に、整骨院や整形外科で行う治療方法も2つ紹介してもらいました。
- 微弱電流(マイクロカレント)を使う治療方法
- 経皮的電気刺激(TENS)を用いた治療方法
上記のような治療を施しつつ、痛みが軽減してきましたらマッサージやストレッチを行うと回復に効果的ということも勉強できました。
あまり放っておきすぎずにしっかりケアしてあげることが大切っていうことですね!
そして最後に、捻挫にならないための予防方法として運動前のウォームアップと運動後のクールダウンは必ず行うことや予めテーピングやサポーターを使用するということを教わりました。
いつも「基本だよ!」言われているようなことがやっぱり大切だということがわかりましたね。



田中先生、分かりやすく解説していただきありがとうございました!



「アイシングはいつまですべきですか?」というのは結構多い疑問なんじゃないかと思って質問させてもらいましたが、それ以外にも有益な情報がたくさんで僕も改めて勉強することができました!



捻挫(ねんざ)を含めて多くのケガは受傷後に適切な処置をしてあげることで回復が早まりますので、正しい知識が広まってくれたら嬉しいです。
この記事の内容を頭に入れて、今後の活動にぜひ活かしてください。
バレーボールで起こりやすい他のケガに関しても田中先生にお願いして解説してもらいましたので、興味があれば下の記事も読んでもらえればと思います。

