- 重心移動が大事って言われたけどそもそも重心ってなに?
- 重心移動は何のためにするの?
- 重心移動のやり方を教えて!
今回はこんな悩みを解決する記事です。
重心移動が理解できると間違いなく格段にレベルが上がります。ただ、「重心移動」って言葉がもうなんか難しくないですか?
うん、意味が分からん!
僕も中学生時代は「?」でした。
しかし、僕はこの重心移動について理解して練習を重ねたことでVリーグで7シーズン、また日本代表としても3年間プレーすることができました。
バレーボールのパスでは足を前後にしますが、重心移動とはボールを出す際に後ろの足で床を蹴って徐々に前の足に体重をかけていくことです。
重心移動をすることでボールを丁寧に触って正確にコントロールできます。
この記事では、その理由や実際のやり方について解説します。
【公式】スポーツ用品総合通販ならスーパースポーツゼビオパスで重心移動が大事!の「重心」とは?
重心移動から「移動」という言葉を除いた「重心」を調べると以下の通り。
重心は、力学において、空間的広がりをもって質量が分布するような系において、その質量に対して他の物体から働く万有引力の合力の作用点であると定義される点のことである。
出典:Wikipedia「重心」
「バンユウインリョク・・・サヨウテン・・・」と、こんな説明をされたら難しいので、ここは簡単にして「一番体重が乗っている位置」っている理解でOK!
なので、重心移動というのは要は体重がかかっている位置をボールを出したい方向にずらしていきましょうということです。
重心移動という言葉はよく「体重移動」なんて言われたりもしていますよ。
パスで重心移動が大事な理由
それは、パスは一定方向に一定時間しっかり力を加えてボールを押し出すことが大切だからです。
「一定方向に一定時間ボールを押す」ということは、ボールに長く触れるということになりますね。
この「ボールに長く触れる」については、ビーチバレーのように風が吹いている中でプレーをすることを考えてみると理解しやすいです。
風が吹いている場面では「ポンッ」と一瞬だけ触るようなボールタッチだとボールがすぐに風に流されて行ってしまいます。
ボールに対して一定方向に一定時間しっかりと力を加えて押し出さないとまともにコントロールすることはできません。
ビーチバレーではボールが少し柔らかくたわむので、実際に体育館のバレーボールよりもボールに長く触ってパスを出しています。
体育館でやるバレーボールでも、パスを出す際には風に負けないようなパスを出すイメージをもってボールに対して一定方向にしっかりと力を加えて押してあげることが重要ということです。
ボールをは上方向にも運ぶので膝を伸ばし体をもち上げる動きと合わせて行うことが大切です。
パスの際の重心移動のやり方
次に、実際にオーバーハンドパスやアンダーハンドパスの際にどうやって重心移動をするのかについて、正面にボールを返すことを想定して解説します。
重心移動のやり方の手順は下記の通りです。
この3ステップです。やること自体は意外とシンプルですね(^^)
さらに上半身がこの足の動きに連動してボールに力を加えることができれば理想的です!
パスで前への重心移動ができないときの対処法
ここまで重心移動の大切さについて解説してきましたが、バレーボールでパスをする際はどんなボールでも重心移動ができる訳ではないです。
では、パスで重心移動ができないときはどうすればいいのか。それは下記の通りです。
- オーバーハンドパスの場合 →態勢を崩さない範囲で腕の力でボールを押し出す
- アンダーハンドパスの場合 →腕を振ってボールを押し出す
少し詳しく解説していきます。
ここで、オーバーハンドパスで重心移動が使えない場面を考えてみてください。
どんな場面でしょうか。
一例を挙げると「ボールが自分より後ろにきていて自分が下がるのが間に合わない場合」なんかがこれにあたります。
ボールが前にきているのであればアンダーハンドパスで対応できますからね。
こんな場面では態勢を崩さない範囲で腕の力でボールを押し出すことが必要です。
「態勢を崩さない範囲で」と言っているのは、パスを出した後の次への移動がとても大事なのですぐに次の動きがとれるように身体を大きく反ったりせずにパスを出してもらいたいからです。
パスを出すときに身体を反ってその反動を使ってボールを出すとより遠くにボールを飛ばすことができるので、もし「そんなことよりもパスを遠くに飛ばしたい!」という場合は”態勢を崩さない範囲で”については無視してしまってもOKです。そんな時には思いっきり腕の力を使ってボールを押し出しましょう!
次に、アンダーハンドパスについて同じように重心移動が使えない場面を考えてみましょう。
こちらも例を挙げると「自分の横や後ろに来たボールを追いかけていて時間の余裕があまりない場合」や「前に来たボールに対して膝をついた態勢になってしまっている場合」などです。
こんな場面では腕を振ってボールを押し出すことが必要です。
オーバーハンドパスのときと同じで、全身の重心移動を使ってボールを出せないのであれば肩より先の自由に動かせる部分を使ってボールに力を加えてあげるということです。
「ちょっと待ってください!先生に手は絶対に振るなと言われましたが・・・」という場合もあるかもしれないです。
そんな場合は先生に上記のような場面ではどうすれば良いかを具体的に聞いてみてください。きっと先生も同じような説明をするはずです。
なぜかというと、先生が普段「手を振るな!」と言っているのは”手を振らない方が良いとされる場面”についての場合がほとんどだからです。
上記の場面では先生も僕と全く同じではなくても、何か別の方法を教えてくれるのではないかと思いますよ!
重心移動ができない場合の対処法も知ってくことで余裕を持ってプレーをすることができるようになります。
最後にもう1点、声を大にして伝えたい内容があるので追加で解説しておきます。
それはパスではボールを出した後に下がらないことが重要!ということです。
ボールが後ろめに来た場合、しっかりと重心移動を使うためにまずはフットワークを使ってボールのさらに後ろに移動してからパスを出したいのですが、多くの小中高生がそのフットワークをせずに(移動しなくても手が届くから)ボールを出した後に一歩下がってしまっています。
これは絶対にやめた方がいい。
実際に30名程度の学校に行ってパスを見ていると、25人はこれに該当するんじゃないかというくらい多い事例です。
バレーボールではボールを触ったあとは基本的に前に移動しますし、後ろに下がる場合もかなり意図的に前にした足で床を蹴って下がります。
なので、ボールを触ったあとになんとなく後ろに下がっている状態は絶対にないです。
もしこうなっている場合はかなり注意を払って早めに直す必要があると思っておいてください。
まとめ
今回は重心移動について「重心」の意味やバレーボールのパスおいての重心移動について必要な理由やそのやり方、また重心移動ができない場合の対処法について解説しました。
重心移動が大事な理由はボールに対して一定方向にしっかりと力を加えて押してあげることでボールに丁寧に触ることができるからで、風に負けないようなパスを出すイメージをもつことがポイントでしたね!
また、おさらいですが重心移動のやり方の3ステップは下記の通りでした。
重心移動は動作自体は意外と簡単でしたね!
さらにパスで重心移動ができないときの対処法は下記の通りでした。
- オーバーハンドパスの場合 →態勢を崩さない範囲で腕の力でボールを押し出す
- アンダーハンドパスの場合 →腕を振ってボールを押し出す
上記に関しては具体例を出して、重心移動を使って身体全体でボールを出せないのであれば肩より先の自由に動かせる部分を使ってボールに力を加えてあげるというやり方に切り替えることが大事ということも解説しました。
この記事の中で詳しく解説してきた通り、バレーボールのパスではできるだけ重心移動を使って丁寧にボールを押し出してあげることが重要なので、ここでしっかりと押さえて重心移動を使えるようになっておきましょう!
パスの基本とコツについては下記の完全保存版の記事で手順ごとにかなり詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください(^^)
【完全保存版】元日本代表がバレーボールのパスの基本とコツを手順ごとに徹底解説!
以前バイトさせてもらっていたゼビオさん!
シューズを中心にバレーボール用品がお得に買えるのでチェックしてみてください♪