・アンダーハンドパスがまっすぐ返せない…
・手の組み方ってこれであってるの?
・自分に合った手の組み方が知りたい!
こんな悩みを解決します。
僕は中学1年生からバレーボールを始めましたが、アンダーハンドパスの手の組み方の種類なんて考えることのないまま大学生になっていた人間です。「むしろ他の組み方とかあるの?」というレベルでした。
そんな僕はパスがすごく下手で困っていた大学時代にこの記事の内容を聞いて色々と考えながら練習をしたらうまく返せるようになり、最終的には日本代表として3年間プレーをすることができました。
アンダーハンドパスの手の組み方にはいくつも種類があります。つまり、人や場面によって最適な組み方があるはずなんですね。
なので、あなたがもしかつての僕のようにバレーボールを始めてからまだ一度も手の組み方を変えたことがないというような場合は損をしている可能性があります。
バレーボール教室やスクールで10年以上バレーボールを指導させてもらいましたが、僕の肌感覚ではアンダーハンドパスがまっすぐ返せないことの原因の第1位となっているのが正しい手の組み方ができていないことです。
この記事ではアンダーハンドパスの手の正しい組み方について解説しつつ、具体的に実際に僕が試合で使っている手の組み方を4つ紹介します。
それぞれの組み方の特徴も解説していくので、自分に合いそうならぜひとり入れてみてください(^^)
アンダーハンドパスの正しい手の組み方
アンダーハンドパスの正しい手の組み方について先に結論をいってしまうと、両手の親指がしっかり揃った手の組み方をすること。
これがバレーボールのアンダーハンドパスの手の組み方において一番大事なことです。詳しく解説していきます。
アンダーハンドパスは両手を組んで2本の腕で面をつくり、その面にボールを当ててボールを返す技術ですね。
なので、両手の親指がそろっている状態であれば腕の位置もそろっていて面がきれいに完成している状態になり、思うような返球ができる可能性が高いといえます。
アンダーハンドパスの手の組み方の種類
正しい手の組み方のポイントが分かったところで、さっそく手の組み方を紹介していきます。
オーソドックスな組み方
ほとんどのバレーボーラーが実践しているのがこの手の組み方です。
この手の組み方は素早く組むことができてボールが当たったときもズレにくいので「どうしてもやりにくい!」という理由がない限りは、この手の組み方をおすすめします。
実際にこの組み方が一番オーソドックスですが意外と親指がズレやすいという弱点もあるので、他の組み方も知っておくと便利です。
僕はこの組み方でプレーをしていますがうまくいかないときはこれから紹介する組み方に変えてプレーしていますよ。
すべての指を絡める組み方
これはVリーガーの中でもたまに見かける手の組み方です。女子の選手に多い気がします。
※画像準備中
この手の組み方は強度が抜群です。
指を1本ずつ絡ませているため強いボールをレシーブしても組んだ手がほぼズレません。
また、両手の親指が同じ手の人差し指の上に乗るので親指がズレにくいため、面もきれいに完成させることができます。
めっちゃいいじゃん!
そうなんだけど弱点もあるよ。
良い所だらけに見えるこの組み方なのですが、すばやく組むのが難しいという弱点があります。
相手のスパイクなどの速いボールに対応しなければならない場面が多いので、この手の組み方を採用する場合はすばやく手を組む練習を繰り返し行いましょう。
ボールが来るまでに少し時間があるサーブレシーブの場面ではかなり有効ですよ!
片方のみグーの組み方
これは結構見かける手の組み方です。組むのが簡単なのでVリーガーでもこの手の組み方をメインにプレーをしている人もいますね。
この手の組み方は、何といってもすばやく組めるのが特徴。
オーソドックスな手の組み方では手のひらを一度上に向けてから”閉じる”という動作が入っていました。(慣れてきても多少この動作が入ります)
それに対してこの組み方は腕を回す(内側にしぼる)動きがないので最速で組むことができます。
弱点としてはやはりボールが当たったときにずれやすいことですね。
速いボールに反応するときには有効なのですが、速いボール=強いボールなので面がズレてしまいそうですよね。腕のズレはボールコントロールに直結するので、やや心配なところ。
とはいえ、「とにかく最速で組みたい!」という場面ではかなり有効な手の組み方になります。
男子だったり腕の力が強めの人は面のズレを抑えることができるので問題なく使えます!
小指だけを絡める組み方
これは実際にこの手の組み方でプレーをしている人を自分以外で見たことがないのですが、僕が効果を実感していてどうしても紹介したいので紹介します。
この手の組み方は最初に紹介したオーソドックスな組み方でプレーをしていて「自分の面がうまく揃ってないかも・・・」と感じたときにまずこれにしてみる、という感じで僕が使っている組み方です。
自分の中の分析としては、親指の下の空間に小指が入ることで”ギューッと深く”は組めなくなり、力みがなくなることで親指が揃いやすくなるからより安定すると考えています。知らんけど笑
この組み方は慣れるまでは指が引っかかってうまく組めなかったり、オーソドックスな手の組み方よりも組むのに時間がかかったりするのがデメリットですね。
ですが、簡単なパスやサーブレシーブで困ったときは使えるはず!
実感として確実に面が整う感覚があるので、うまくいかないときにぜひトライしてみてください。
手を組まないアンダーハンドパス (番外編)
4つ目に紹介した手の組み方と似た方法で面白い組み方があるので番外編として紹介します。
それは、両手がグーの組み方です。組み方というかもはや組んでないですが・・・
手順は「両手をグーにしてくっつける」で完成。
グーにして〜
くっつける!
この手の組み方は強いボールでなくてもボールが当たった衝撃で親指がズレてしまい安定しないのでやめましょう。
こうやってしっかりズレます!笑
「じゃあ紹介しないでもらえます?」と思いましたよね?
ごめんなさい!!!笑
知っておくべきこと
それは、ボールを触るときはボールに集中しているので実は自分の手に意識がいっていないということです。
別の記事でも書いていますが、これによって親指が揃った状態でボールに触れていないのに自分ではきれいに親指が揃った状態でボールに触っていると思い込んでしまうということが起こるんです。
ちなみに僕も中学生の頃に先輩からいつも「親指がズレてるよ」と指摘されていたのに、まさか自分の組んだ手がズレてるなんて考えもしなかったので聞き流していたという恥ずかしい経験があります。
こんな経験をしないためにも、特に初心者のうちはボールを1回返すごとに自分の親指が揃ったまま残せているかを確認してみてくださいね。
自分を信じることは良いことですが、自分の動きをチェックすることもとても大事ってことです!
まとめ
アンダーハンドパスの正しい手の組み方とは両手の親指がしっかり揃った手の組み方でしたね。
そして、アンダーハンドパスの手の組み方には色々とあってそれぞれの組み方にメリットとデメリットがあるということも解説しました。
どの手の組み方がプレーしやすいかというのは人それぞれですし、場面ごとで使い分けるというのも1つの選択だと思います。
参考にして上達に繋げてもらえれば嬉しいです。
ここまで読んで「手を組むときってどっちの手が上に来ればいいの?」と思ったりしませんでしたか?
これについては、右利きであっても左利きであっても結論としてはどちらでもOK!です。実際、Vリーグの選手も「気にしたことないな〜」という選手が意外に多いんですよ。
自分が組んでみてしっくりくる方で問題ないので深く考えすぎずにいきましょう!
今回の手の組み方を理解できたら、次は実際にパスですね!
正しいパスのやり方については下の記事で詳しく解説しています。
>>【完全保存版】元日本代表がバレーボールのパスの基本とコツを手順ごとに徹底解説!
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